【BL】幼なじみと恋をしよう!?
確認するように尋ねられても、恭一は素直に答えられる性格ではない。
「わざわざ聞くなよ。」
「お前に良いって言ってもらいたい。俺は、臆病なんだ。勝手に触れて嫌われたくない。」
優しく頬を包まれる。
お前のどこが臆病なんだ?と今までなら言い返す所だ。
しかし、近藤の表情は不安の色を差している。
「俺………知らなかった。近藤がこんな臆病な奴だったなんて。」
「幻滅したか?」
「いや、なんか嬉しい。知らなかった一面が見れて。」
笑うと近藤も笑い返してくる。
「で、キスしていいのか?」
「う、ん……」
ぎこちなく頷くと、柔らかな感触が唇に触れた。
啄むような口付け。
「ん……なぁ、近藤」
「ん?」
「俺、近藤の恋人だよな?」
近藤は驚いた顔をして恭一を見た。
やがてその顔は優しく微笑む。
「ありがとう」
「何で礼を言うんだ?」
「いや……。俺と付き合ってくれるのか?」
「近藤が嫌じゃないなら…」
「嫌な訳ないだろう?」
再び合わさった唇は、先程よりも深い、貪るようなキスをする。
「好きだよ、恭一」
近藤は恭一が音を上げるまで、愛をささやき続けた。