【BL】幼なじみと恋をしよう!?
「ちょっと待てって!」
背後から追いかけてきた近藤に肩を捕まれる。
「何怒ってるんだ?」
「怒ってない。」
「怒ってるだろ?」
眉間にしわを寄せ、訳が分からないと言う顔をする。
「………ムカつくんだよ。」
「………?」
「だって近藤と付き合ってるのは俺なのに!色んな奴近づいてくるし、お前はヘラヘラ笑ってるし!!」
「ヘラヘラって……俺は別に」
「俺以外に愛想良くする必要ないじゃん!!」
一気にまくし立てるように吐き出した恭一は肩で息をする。
呆然とする近藤を見て、しまったと後悔。
言うつもりじゃなかったのに……。
「…ごめん………我が儘言った……」
「我が儘ってか、それヤキモチだろ?」
「………………え?えっ!?」
「俺が他の奴と仲良くするのが嫌だったんだろ?」
「ち、違っ」
否定し終える前に近藤は恭一の手を引き、ぎゅっと抱きしめた。
「どうしよう。今すごく幸せだ。」
「~~~~~こ、近藤!離せって!ここ公道!」
幸い周りには誰もいなかったけれど、道のど真ん中で抱き合うのはいただけない。