【BL】幼なじみと恋をしよう!?
恭一は近藤の体を押し返して、身を離す。
近藤は体こそ離してくれたものの、手を掴まれた。
「な、何……」
「離したくない。」
「いや、だからここ公道で」
「あんな事言われて離せる訳ない。」
掴まれた手が近藤の口元へ運ばれていく。
「――――っ!」
近藤の唇が触れた指先から熱が全身に広がるようで。
「やだよ……こんな所で」
「こんな所じゃなきゃいいのか?」
妖艶な笑みを浮かべての問いは、卑怯だ。
「………うん。」
「じゃあ俺の家来る?誰もいないから二人っきりだ。」
耳元で吹き込まれた言葉に、身体は何かを期待したように反応する。
「………うん。」
ヤキモチという名の独占欲が恭一に芽生え始めた。