【BL】幼なじみと恋をしよう!?
Lesson5
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近藤の体力も回復し、やっと元通りの生活に戻れると恭一は思っていた。
なのに……
恭一は隣を歩く近藤を盗み見る。
「なぁ」
「……なに?」
近藤の様子がおかしい。
「なんか変じゃね?」
「……なにが?」
「なにがって…お前が。」
「いつもと一緒だ。」
そう答える近藤だが、恭一は違和感の正体に気がついている。
ここ数日、近藤が恭一の目を見ない。
目を合わさないように、わざとずらしている。
「じゃあ俺の目見ろよ。」
「…………」
近藤は前方を見たまま歩き続ける。
そんな彼の前に恭一は立ちふさがった。
「目、見ろよ!それともまだ喧嘩したこと根に持ってんのか?」
「いや……そうじゃないんだ。」
歯切れ悪く言うと、近藤は口元を手で覆った。
「なんだよ?はっきり言えよ」
恭一は腕を組み、片目をつり上げた。