【BL】幼なじみと恋をしよう!?
Lesson5


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


近藤の体力も回復し、やっと元通りの生活に戻れると恭一は思っていた。


なのに……


恭一は隣を歩く近藤を盗み見る。



「なぁ」
「……なに?」



近藤の様子がおかしい。



「なんか変じゃね?」
「……なにが?」
「なにがって…お前が。」
「いつもと一緒だ。」


そう答える近藤だが、恭一は違和感の正体に気がついている。


ここ数日、近藤が恭一の目を見ない。
目を合わさないように、わざとずらしている。



「じゃあ俺の目見ろよ。」
「…………」



近藤は前方を見たまま歩き続ける。


そんな彼の前に恭一は立ちふさがった。



「目、見ろよ!それともまだ喧嘩したこと根に持ってんのか?」
「いや……そうじゃないんだ。」



歯切れ悪く言うと、近藤は口元を手で覆った。



「なんだよ?はっきり言えよ」


恭一は腕を組み、片目をつり上げた。



< 22 / 43 >

この作品をシェア

pagetop