【BL】幼なじみと恋をしよう!?
「この前家来たとき……」
この前って風邪引いたときか?
それから先を近藤はなかなか言おうとしない。
じれた恭一は近藤に詰め寄る。
「何?」
「…………らしくない事をしたから。」
そこまで言って近藤の頬が少し赤く染まった。
「……もしかして、恥ずかしがってる?」
「……もういいだろ。」
近藤はスタスタと歩き出してしまった。
「ちょ、待てって!」
「…………」
「んなに恥ずかしがんなくてもいいだろ?」
「…………」
最近、近藤の可愛いとこばっか見てる気がする。
なんて事を思って、恭一は頬を綻ばせた。
「なぁなぁ。熱出した近藤可愛かったぜ。」
「………うるさい。」
隣に並ぶと頭を小突かれた。
「また風邪引いたら看病してやるからな。」
「……もう引かない。」
その日一日、近藤の機嫌は直らなかった。