【BL】幼なじみと恋をしよう!?
Lesson8
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「演劇部の助っ人?」
「そう。」
それは普段通りの帰り道。
近藤が徐に口を開いた。
毎年演劇部が行う芝居の助っ人を頼まれたというのだ。
「何でも人が足りないらしい。」
「へぇ。助っ人って役者で出るってこと?」
「そう言うことだな。」
近藤は肩を竦め、小さく溜息をつく。
「だからしばらくは一緒に帰れそうにない。悪いな。」
「別にいいって。そう言うことなら仕方ないし。頑張れよ!」
「……ああ。」
明るく振る舞ったつもりだったのに、近藤の反応は鈍かった。
翌日から近藤の練習が始まり、恭一は一人で帰る日々が始まった。