【BL】幼なじみと恋をしよう!?
目を開けた途端、視界に入ったのは不安そうな近藤の顔だった。
マジでキスしちゃった…。
急にこみ上げてくる恥ずかしさに、視線を逸らしてしまう。
「やっぱり気持ち悪かったか?」
「え?……全然」
気持ち悪い所か、心の片隅でもっとしていたかったという思いがあった。
「そうか」
嬉しそうに優しく近藤は微笑んだ。
恭一も釣られて微笑む。
「なぁ、離れていかないよな?これからも一緒にいるよな?」
「秋野がそれで良いなら。」
幸せそうなこの顔は、きっと自分しか知らないだろう。
胸の高鳴りに自覚していたよりも、近藤のことが好きだったのだと思い知った。
「帰ろう。本屋、寄っていくだろ?」
「うん!」
少しドキドキしながら、恭一は近藤の隣を並んで歩いた。
まだ未熟な想いを自覚したばかりである。