【BL】幼なじみと恋をしよう!?
lesson2
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最近の休日は恭一の家で過ごすことが多くなった。
というよりは休日に会う機会が増えたと言った方がいい。
そして恭一には、最近思い悩んでいることがある。
自分は近藤の恋人なのか、と言うことだ。
「この間買ったゲームあんだけど、一緒にやんね?」
「いいね、やろう。」
ゲームの取扱い説明書を熟読する近藤を横目で見る。
自分から好きだと、ちゃんと告げたことはない。
キスはしたけれど、それ以上のことはしていない。
むしろキスだってあの一回限り。
恋人と言える関係なのか、最近はずっとこの事ばかり考えている。
「な、なぁ」
声をかけると近藤の視線がこちらに向く。
「俺達って……やっぱ何でもない。」
「?」
恭一は口を閉ざした。
言いたい事はあるのに、喉を通っていかない。
「ゲーム、やらないのか?」
黙り込んだ恭一に近藤は尋ねる。
「え、あ、やるよ!!」
恭一は慌ててゲームの電源を入れた。
「秋野」
近藤は手招きをして、こちらに来いと呼んでいる。
「?」