あなたの瞳に映るのは。


私は自分の荷物をまとめ始めた。


勇一さんを起こさないように、静かに作業した。



気付けばもう11時40分。


お昼作らなきゃ。


そう思ってキッチンに向かった。


リビングで、勇一さんがソファーに座っていた。


『起きたんだ。』


そう思って声をかける。



「…おはようございます。」


「……おはよ。」


「これからお昼作りますね。」


そう言って、キッチンに入ろうとしたら、

「ちょっと来て。」

と言われた。


私は勇一さんの隣に座る。


「なんですか…?」


勇一さんの表情は…いつもと違って……


…嫌な予感がした。




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