あなたの瞳に映るのは。
▼ side : 美桜
▼ side : 美桜
唇を離して…翔佑さんが私に尋ねた。
「……美桜さぁ…、妊娠…してる?」
…え?
私はその言葉に耳を疑った。
どうして…知ってるの…?
なんて言えばいいか分からなくて、私はまた俯いた。
「…隠すなよ。」
別に隠そうとは思ってなかったけど…
急に聞かれると…言いにくくて…
「ぁ……ん、んと…」
「ヤったよね?俺…酔って、、美桜と。」
「え…?…覚えてるの…?」
ずっと、覚えていないとばかり思っていたので、私は驚きを隠せなかった。
「忘れるわけねぇじゃん。」
そう言われ、私は嬉しくなった。
覚えててくれたんだ…///
その嬉しさが私の不安や緊張を解かす。
言いにくかった妊娠のことをさらりと言えた。