あなたの瞳に映るのは。


溢れる涙は、止められなかった。


コンビニに行っただけの翔佑さんが、すぐに帰ってきちゃうって分かってても…


泣きやめなかった。



「…っ…、ぅっく…、うぅ…っ…」


泣きじゃくる私に、勇一さんは優しく声をかけてくれた。


「美桜ちゃん…」


名前を呼ばれただけだったけど、なんとなく落ちついた。


「ありがとう」

って……


何度も言った。





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