あなたの瞳に映るのは。
▼ side : 翔佑
▼ side : 翔佑
ガチャッ――
玄関のドアを開けた。
「……。」
灯りが点いていない。
少し待っても、美桜は現れない。
…いつもなら顔を出すのに。
最近具合悪そうだったし、上で寝てんのか?
なんて考えながら、
「ただいま」
と少し大きめの声で言った。
……反応なし、か…。
こう言えば必ず、あいつはエサをもらうときの犬みたいな反応をする。
とりあえず、俺は廊下の電気を点けた。
俺はなんとなく、、
直接美桜の部屋に向かった。