裏切りという名の蜜 【TABOO】
裏切りという名の蜜

あの同窓会の夜から私は彼を裏切っている。

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 「明華里、綺麗だ。」

純白のドレスに身を包み優司の前に立つ。
試着する度に優司が褒めてくれるからどのドレスにするか決まらない。

結婚式の準備は着々と進んでいる。

優司と生きていくと決めたはずなのに、あの同窓会の夜に芽生えた感情は日が経つ事に激しく強く亮一を求めている。

手が届く優司との幸せさえも色褪せるほどに・・・

今の私は裏切りという残酷な行為さえも甘い蜜に想え、そして溺れていく。

今彼の優司との未来よりも元彼の亮一との現在(いま)を大切にしたい。

そこに未来が存在しないとしても・・・




 



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