狐さんに取り憑かれました【短編】
食い殺す?狐さんが私を??
「さぁ、どうだろうな……どちらにせよ。お前に話す義理はなかろう」
《ナラバ……コノ、ムスメ……ミチズレ……ニ》
急に首を絞められるような圧迫感が全身を襲った。
い、息ができないのですが!?!?
「貴様……平和的に解決してやろうという優しさを踏みにじったな」
あ、あれがですか!?!?
何所からどう見ても喧嘩腰ではありませんでしたか!?
と考えながらも徐々に酸欠で、意識が朦朧とし始めた。
《クックック……モウ、スコシ……モウ、スコシ》
「よかろう。哀れな人の末路よ。くたばれ」
《ぐ、グァアアアアア!!!!》
女の人の全身に、青白い炎が包み聞いていられないほどの叫び声を上げて、消え去った。