『キセキ』
「来ないでっ!!私はもう……生きたくないっ!!!」

そう言って私は走り出した。

けどすぐに腕を掴まれた。

私は振りほどこうとするが男の子の力には勝てない。

怖い…

また殴られる…

恐怖で体が怯える。

嫌だ…

「やだ…離して……私…もう死ぬから…ちゃんといなくなるから……だから…許して……」

ちゃんと死ぬから……

お願い……

「おいっ!!しっかりしろっ!!!…柊、この子あそこに連れていこう」

「うん」

男の子達が何か言っていたのは分かったけど何を言っていたのかは分から無かった。

そこからどうなったか覚えていない。

< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop