秘密の相談室
「陽菜 両耳手で塞いで回れ右っ」

いきなり篠原くんは上條くんにそう告げた。

「はぁっ!? 何でそーなるの?」

納得がいかないまるでそう噛みついた上條くん。
それに対し

「桜庭さんに聞いて欲しいから …… ほら…
早く僕の言った通りにして? じゃないと…… しないよ?」

途中 あたしに聞こえないように何やら言って 上條くんを黙らせた。

すると…




「さく…じゃなくて
吏真 僕と付き合って?
大好きです」

こ… 告白されたぁ…
ちょっとパニック…
だけど嬉しかったから

「あたしでよければ ……
よろしくお願い……します」

感極まって 涙してしまった。
「じゃあ…吏真も僕のこと名前で呼んでね」

って言ったからあたしは
頷くだけで精一杯だった。




幸せ一杯で気付かなかった…
この後 京斗が
あんな事故に巻き込まれるなんて…


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