秘密の相談室
「どうした?」

電話越しで泣いてる彼女に俺は訪ねた。

『はぁ…る…なぁ…くん…けぇがぁっ…ひっく…』


「京斗が…どうかしたの?」

なんだろう?
あの時の寂しげな笑顔が
よみがえる。

『し…死んじゃったぁ…ううっ…グスン…』


時間が止まった気がした。
「び…病院…どこ?」


そう訪ねると

『……総合病院…ひっく…グスン…』

「分かった…すぐ行く…から…待ってて?」


そう言って電話を切った。
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