秘密の相談室



真っ暗な中を歩いてると…あたしより下の男の子。

『吏真 久しぶりだね。
還るべき所に帰ろうか?』

―――… えっ…―――

この声……


知ってる…


『けぇとぉ』


高校一年生の時のままの
京斗がそこにいた。


『陽菜が心配してる。
夢見る時間はもう お仕舞い。』


『そっかぁ… あたし…
歌音さんに体乗っ取られてたんだ』


一体何日経ってるんだろ?

『ほらあの女幽霊出てったよ。
早く戻って 僕が 出来るのは ここまでだから。』

そう言われあたしは うんと一つ頷いた。



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