真夏の夜
高校の頃の友達と話していても
つい目は城田君を見ていた
これじゃあ好きみたいじゃない
「ねえ聞いてるー?」
「あっごめん」
「もうっ」
城田君は同じサッカー部だった高橋君と山田君と話していた
楽しそう・・・
「彼氏とは上手くいってるのー?」
同じサッカー部のマネージャーをしていた美香が聞いて来た
「あっまあね」
「ふうん、いいなー、私なんか全然だよ」
「そうなの?」
「うん、それに今日山田君久しぶりに見ちゃったら、気持ちが戻って来ちゃう」
「あっそういえば山田君のこと好きだったもんね」
「うん、好きだった、でも告白する勇気なんてもちろんなかったし」
「まだ好きだったの?」
「そうみたいね」
まるで私を見ている様だった
「話しかけてきたら?」
「結婚してるのに?」
「あっそうなんだ、ごめん」
「はあ・・・今さらだよね」