真夏の夜




「久しぶり―」


美香は自然に人の輪に入れるからいつもすごいなと思ってた




私は無理だから・・・



「おー久しぶりだなー」



最初に口を開いたのは山田君だった



その時・・・私は城田君と目が合った



ドキン・・・



私が目を逸らそうか迷っていると



城田君は微笑んだ



あっこの笑顔・・・なんか覚えてる



私がマネージャーの時、サッカーボールをいっぱい持ってると、半分持ってくれた。



その時の笑顔だ



その時、城田君は微笑みながらこう言った



「持つよ」ってすごくシンプルな言葉なのに、誰でも言う言葉なのにすごくドキドキして目も見れなかった



あの時みたい



その時・・・美香を見ると、顔を若干赤くしながら山田君と話していた



すごく女の子だ



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