真夏の夜
「久しぶりだなー白木」
その時、高橋君が話しかけて来た
「うん、本当久しぶりだね」
「雑誌の編集長なんだって?すごいな」
「ううん、そんな事無いよ」
「あっ悪い、電話出てくる」
その時、高橋君は席を外した
「今でも3人で会ったりしてるの?」
「ああ、たまにな」
「へえ、そうなんだ」
「何だよ・・・」
「えっ」
「なんか俺の事じーっと見てるから、何か付いてる?」
「ううん!ごめん」
私はすぐ目を逸らした
そんなに私・・・城田君の事見てたの?
恥ずかしい―
「変な奴・・・」
そう言ってワインを飲む城田君は昔よりも格好良くなっていた。