真夏の夜



「ごめん、彼氏に怒られるな」



そう言って手を離した瞬間・・・城田君は私を引き寄せた



「きゃっ」



「覚えてる?」



「え?」



城田君の顔がすごく近くて、私は目を逸らした



「俺を見ろよ」



城田君・・・どうしたの?



さっきと全然違う



私の心臓・・・おかしくなる




これじゃあ・・・戻って来ちゃうよ



私の昔の気持ちが



「え・・」



私はゆっくりと城田君の目に自分の目を合わせた




「怖い?」



「ううん・・」



「俺がキスしたの覚えてる?」



「卒業式の日だよね?」



「ああ、やっぱり覚えてるよな」



「うん、ビックリしたから」



「あれ・・・本気だから」



「え?」



「本気だったじゃない、本気だから」



私がずっと聞きたかった事



ずっと気になって気になって眠れなかった



今までずっと心の奥で気になってた



あなたのキスの理由



遊び?それとも本気なの?って何度考えたか分からない



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