真夏の夜
「3年・・・そろそろ結婚?」
「そんな・・・」
「違うのか?」
「そうかもしれないけど、そんな気配ないし」
「わざと出してないんじゃない?」
「何でそんな事言うの?」
城田君の目は急に冷たくなった
「何でって・・・ムカつくから」
「え・・・もしかして」
「あーそれ以上は言うな!」
焼きもち?だよね
なんだ怒ってるんじゃないんだ
可愛い・・・やっぱり城田君は変わらない
もっと妬いて欲しくなっちゃう
「城田君、可愛い」
「は?何言ってんだよ」
「さっき言ったでしょ?私は城田君が好きって」
「分かってるけど、立場的に彼氏の方が上だろ?」
「そんな事・・・・」
「そんな事あるだろ、じゃあ俺と彼氏が溺れてたら俺を助けるのか?」
「うん」
「そんなの人から見たらおかしい、ダメなんだよ」
「じゃあ別れる」
「もっと慎重に考えろよ」
「私の答えは一つだよ」
「じゃあ別れてからそう言ってくれ、俺は彼氏と別れてくれないと付きあわない」
「会うのもダメ?」
「会うぐらいはいいけど、友達っていう事でなら」
「友達?」
「ああ」
「分かった、分かったよ」
「浮気相手とか嫌なんだよ、分かってくれよ」
「うん、そうだよね、私、どうかしてた」