真夏の夜
城田君は優しすぎて・・・時に心配になる
私には無理しなくていいのに・・・・
「何かあったら言ってね」
「え?」
「私も少しは頼りにしてよ」
「白木・・・ありがと、気持ちだけ受け取っとく」
「何よそれ、気持ちだけじゃなくて、本当に心配してるのに」
「はいはい、俺は白木の方が心配だけど」
「え、何で?」
「本当に別れられるのか?」
「え、どうして?別れるよ」
「その彼氏、親にも紹介したのか?」
「お見合い相手だから」
「そうなのか?」
「うん、私、ずっと仕事だけしてて、彼氏作らなかったから」
「じゃあ白木の親はお見合い相手に期待してるだろうな」
「そうかもしれないけど、ちゃんと事情を話したら分かってくれると思う」
「ならいいけどなあ」