真夏の夜




「そんなに寂しい顔するなよ」



「え、だって・・・」



私・・・顔に出てたんだ



そう・・すごく寂しいよ



城田君の優しさ・・・温もり・・・を思い出しちゃったら



会えない時がすごく寂しい時間に変わる



「会えるの来週なのに」



「本当そうだよね・・・私・・・変だよね」



「明日、電話するから」



「うん・・・」



「じゃあな」



城田君は私のおでこにキスをした



そして、私の家を後にした



私は鍵を閉めて、何も考えずに、お風呂に入った



湯に浸かると頭に浮かんだのは隆の姿だった



でも・・・その姿がすぐに城田君に変わった



頭は正直だね・・・城田君が好きと言ってる




心が言ってる



でも・・・私の彼氏は隆・・・・隆だ



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