真夏の夜
浮気
お風呂から上がると携帯が鳴っていた
隆史の文字・・・
「もしもし」
「優子、ごめん、電話するの遅くなって」
「ううん」
隆史からの電話は一か月ぶりだった
「仕事が忙しくて・・・でも、18日には休み取れたから」
「私も18日休み」
「本当?良かったーじゃあ行くね」
「うん・・・」
「そっち泊まってもいい?」
「え、私の家?」
「うん、そうだよ」
「ごめん、それは無理」
「そっか、じゃあ日帰りか」
「ごめんね」
「うん、でも何かあるの?」
「うん、ちょっとね」
「じゃあ仕方ないか、もう切るね」
「うん、じゃあね」
「10時に駅前な」
「うん」
私は電話を切って、鞄の中にしまった