真夏の夜




私は人気のない所に行って、城田君に電話をした



「もしもし」



「ごめんね、出られなくて」




「ああ、いいよ、全然」



「ごめん・・・」




「いいってば、それよりさあ今、仕事場?」



「うん・・・」



「まだ仕事かかる?」



「ううん、もう終わるよ」



「俺に会いたくない?」



「え・・・会えるの?」



城田君のその言葉は私をすごくドキドキさせた



「今、駅前にいるんだ、そっち行こうか?」



「ううん、行く、そっち行く」



「分かった、じゃ待ってる」



「うん!」



私は電話も切らず、ただそのまま立っていた




嬉しすぎて・・・



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