真夏の夜
「はい」
私はタオルを手渡した
少し手が触れただけなのに、顔が真っ赤になっちゃう
皆がいるのに・・・
隣りを見ると、美香はいなくて、山田君に満面の笑みでタオルと飲み物を手渡していた
あ・・・飲み物・・
私は城田君の鞄の中から飲み物を出し、手渡した
「ありがと」
「ううん・・・」
城田君は私の隣に座った
「体力がやっぱり高校の頃とは違うよなあ」
「え、でもすごく上手だったよ?美香も上手って言ってたし」
「そんなことないって」
「またそんなこと言っちゃって」
「じゃあ帰る支度するか・・・」
「え、もうしないの?」
「ああ、後輩にも悪いしな」
「そう・・・・」