真夏の夜
城田君はそのまま帰ってしまった
しばらくってどれくらい?
それさえも聞けなかった
恋人じゃないから・・・
早く恋人になりたい
そして・・・隆史と会う日が来た
私は待ち合わせ場所の駅前に向かった
そこには久しぶりの隆史の姿があった
「優子!」
隆史は私の所に向かって来た
「隆史・・・久しぶりだね」
「うん、ごめんな、なかなか会えなくてさ」
「ううん、いいよ、別に」
罪悪感がすごく募った
隆史はすごく明るくて優しくて
私にはもったいないくらいの人だったのに
「どうしたんだよ?疲れてんの?」
レストランでご飯を食べていると、隆史はそう聞いた
「ううん、全然」
「そう、疲れてるなら言ってね」