真夏の夜




「うん、でも、本当大丈夫だから」



なんか普通に出来ない




いつもの様に楽しめない



レストランを出ると、隆史は足を止めた



「隆史?」



「優子、何かあった?この間に」



「え?何で?何もないよ」



「本当に?泊まっちゃダメとか言ったりさ、さっきだって心ここにあらずみたいな顔してたよ?」



「そんな・・・」



もうバレてるのかもしれない



勘付いてるよね?



他に好きな人がいること



「ならいいんだ、俺の考え過ぎだよね」



「ううん、隆史の思ってる通りだよ」



「え、どういうこと?」



「私、好きな人がいるの」



「え・・・嘘だよな?」



「本当・・・その人と付き合いたいって思ってる」



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