ソウル◆チューン
頼子がグッと詰まって黙ると、紗季は苦笑を浮かべながら秋穂に向き直って昨日の祓えの顛末を話すと、
「そう…みつきは変わらないわね…」
懐かしそうに苦笑いする。
「ウチは巫女の紗季いいます。頼子や奈都や加代ちゃん…も一人仲間がおるけど…皆で力を合わせて戦う事が出来るようになりました。皆とは京都で出おうて…そこで、みつきさんにもおうたんです。今は『蜻蛉』と呼ばれて敵の陣中にいてます。体とは完全には切り離されて無くて、体には戻れずに繋がれた状態やっていう事ですけど…分かりやすくいうたら幽体離脱したまんまって事ですわ。」
今の説明で分かったかと、確認するように言葉を切って秋穂を見る。曖昧に頷いたのを確認すると、
「せやからまだ、みつきさんは生きてはるって事ですわ。ウチらが体を取り返して、霊を元に戻す事が出来れば完璧ですわ。でもそれまでは、みつきさんはみつきさんであっても違うっていう事を忘れんといてほしいんです。目の前に現れても無闇に近づいたらアカンのです。霊だけやったら本物ですけど。秋穂さんは霊感あるみたいやから、先ず影を見て下さい。無かったら本物です。」
周りの皆にも言い聞かせる様に言う。
「あー…ほんまは霊呼びだして見てもうた方が早いんやけど…昨日の祓えで魂魄が疲弊してしもうたからなぁ…」
「霊を呼びだせるのですか?」
「そら加代ちゃん…ウチは巫女やし。」
「紗季様は凄いのですね!」
「いやいや!ウチはまだ未熟者やから!上には上がおるしな。」
会話を聞いていた秋穂は、ホッと息をついて娘を見た。
「奈都。良い仲間が出来たわね。」
「ええ…私もあの時の事を聞けて良かったわ。あの時、私は眠っていて…目覚めたらお母さんが意識が無くて…何が起こったのか知らなかったから…」
「そう…みつきは変わらないわね…」
懐かしそうに苦笑いする。
「ウチは巫女の紗季いいます。頼子や奈都や加代ちゃん…も一人仲間がおるけど…皆で力を合わせて戦う事が出来るようになりました。皆とは京都で出おうて…そこで、みつきさんにもおうたんです。今は『蜻蛉』と呼ばれて敵の陣中にいてます。体とは完全には切り離されて無くて、体には戻れずに繋がれた状態やっていう事ですけど…分かりやすくいうたら幽体離脱したまんまって事ですわ。」
今の説明で分かったかと、確認するように言葉を切って秋穂を見る。曖昧に頷いたのを確認すると、
「せやからまだ、みつきさんは生きてはるって事ですわ。ウチらが体を取り返して、霊を元に戻す事が出来れば完璧ですわ。でもそれまでは、みつきさんはみつきさんであっても違うっていう事を忘れんといてほしいんです。目の前に現れても無闇に近づいたらアカンのです。霊だけやったら本物ですけど。秋穂さんは霊感あるみたいやから、先ず影を見て下さい。無かったら本物です。」
周りの皆にも言い聞かせる様に言う。
「あー…ほんまは霊呼びだして見てもうた方が早いんやけど…昨日の祓えで魂魄が疲弊してしもうたからなぁ…」
「霊を呼びだせるのですか?」
「そら加代ちゃん…ウチは巫女やし。」
「紗季様は凄いのですね!」
「いやいや!ウチはまだ未熟者やから!上には上がおるしな。」
会話を聞いていた秋穂は、ホッと息をついて娘を見た。
「奈都。良い仲間が出来たわね。」
「ええ…私もあの時の事を聞けて良かったわ。あの時、私は眠っていて…目覚めたらお母さんが意識が無くて…何が起こったのか知らなかったから…」