ソウル◆チューン
「技を出したりする方法も分かるようにしておいたぞ。」

楽しげなのは他人事だからなのか。

「間違っても生身で妖と戦おうなどと思うなよ?近い内にもう一人の仲間とも出会える。」

逆らう事は許されないようだ。
「御札が全て導いてくれます。仲間が接近すると光りますからわかりますよ。」
「さぁ、岩清水の。我等の務めも終わった。帰るとしよう。そうそう、鎧は自信作だから期待してくれ。ではな!」

楽しげに聞き捨てならない言葉を残して雅楽の音と共に、三神は消えていった。

「…なぁ、奈都…自信作の鎧とやらが非常に不安なのは私だけか?」
「私もよ。現代風の認識が何処にあるのか不安だわ。」
「まぁ現代で戦闘がそうあるとは思えないし、その時はその時か。」
「頼子は楽観的ね…もう起きる時間みたい。朝食は和食で良い?」
「覚えたらで構わないが、干物を貰ったから焼いてくれ。」
「はいはい。頼子も魚を焼く位出来るようにならなきゃね。それじゃまた後でね。」

徐々に光が強くなっていき、二人は現実に目覚ざめるのであった―



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