雨女、時として晴れ男。
=翌日=
2時間目終了のチャイムが鳴った。
ねみ…
次 体育か
寝よ。
丁度目についた
空き教室の扉に手をかける。
ガラッ
「あ」
…なんだこいつか
教材の束を抱えた、高矢がいた。
「うっわ…」
何その
あからさまに嫌そうな顔。
「…昨日大変だったんだからね。」
「は?」
「北見くんのせいで、女子から質問責めにあったのだよ」
何その語尾。
「そう」
「そう…って、冷たいな」
ぃゃ知らねーし
「てか…サボり?」
「ん」
窓際の机に俯せる。
「…堂々とサボるんですね」
サボりに堂々とかあんのか
「…」
しばらくして
ふはぁ、と息をはき
ふんっ、と力を入れる声がした。