雨女、時として晴れ男。




「…お前それ運べんのか」



見ると、

明らかに一人で運ぶ量ではない教材の束と

高矢ががに股で格闘している。




「日直が休みなのですよ」


「で?」


「あたしが代わりに…」



ただのお人よしか。





「ふんっ…!!!」



やっぱこいつ変。



「わっ」



俺が教材を持ち上げると、

反動で高矢がよろける。




「どこ」


「え いーよ。」


「お前じゃ無理だろ」




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