雨女、時として晴れ男。
「てゆーか…
なんで体育サボってんの?」
「眠い」
「あ もしかして運動苦手とかっ?」
「…一応サッカー部なんだけど」
「へーぇ」
「…」
「…でもバスケとか出来なそう(笑)」
「あ?出来るわ」
なめんなよ、と付け足して
いきなり床にプリントの束を
下ろす。
「わっ、何」
「ん」
気づくと、
もうあたしのクラスの前だった。
北見はプリントの束を下ろして
そのまま廊下を去って行った。
「ぁ、ありがと!」
…………無反応かーい。