先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


あーもぉ、あたしのバカバカバカ!


何で大嫌いなんて言っちゃったんだろ…。


あたしもう、冬夜先輩と話せないのかな…。


そんなの絶対嫌だよ。


あたし、ユリアさんに嫉妬してただけなのに。


思ってもなかった言葉がでてきた。


「おっはよー♪て…日向?」


教室に着くといつものように、無駄に元気すぎる美雨が声をかけてきた。


「日向、何かあった?」

「…何でもない」

「何でもないことないじゃん。だって日向、泣いてるもん」


あたし、泣いてるの?


こんなことで、あたし泣いちゃったの?


昔から、恋のことで泣くなんてってずっと思ってたのに、あたし泣いてる。


< 108 / 159 >

この作品をシェア

pagetop