先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
あーもぉ、あたしのバカバカバカ!
何で大嫌いなんて言っちゃったんだろ…。
あたしもう、冬夜先輩と話せないのかな…。
そんなの絶対嫌だよ。
あたし、ユリアさんに嫉妬してただけなのに。
思ってもなかった言葉がでてきた。
「おっはよー♪て…日向?」
教室に着くといつものように、無駄に元気すぎる美雨が声をかけてきた。
「日向、何かあった?」
「…何でもない」
「何でもないことないじゃん。だって日向、泣いてるもん」
あたし、泣いてるの?
こんなことで、あたし泣いちゃったの?
昔から、恋のことで泣くなんてってずっと思ってたのに、あたし泣いてる。