先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


あたしは誰も来ない図書室で、静かに泣いた。






「ん…?」


あれからどれだけの時間が過ぎたんだろう。


あたしは気づいたら、泣きつかれて寝ていた。


図書室から見える空の色は、青色から黒色に変わっていた。


急いでケータイを開いてみると、19時30分だった。


「ヤバイッ」


絶対お母さん達心配してるよ。


今までずっと気を付けてきたのに…。


お母さん達に負担をかけないようにって。


ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。


それよりも学校、早くでなくちゃ。


あたしが立ち上がった瞬間、ケータイが鳴った。


表示を見てみると美雨だった。


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