先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「あたし、お母さんみたいに綺麗じゃない…」
あたしが慌ててこう言うと、お父さんはクスッと笑った。
「何よ?」
「いや…。本当にそっくりだと思ってさ」
そう言って、ポンとあたしの頭を叩いた。
「さ、早く帰るぞ」
「あ、うん」
この時あたしはまだ気付いていなかった。
お父さんとお母さんがついた、大きな嘘に。
「ただいまぁ」
お父さんと久しぶりに他愛のない話をしながら、お母さんが待ってる家についた、
「日向、お帰りなさい。愁もお帰りなさい」
※愁とは、お父さんの名前です。
「あぁ、ただいま」
あのぉ…
お父さーん、お母さーん。
娘の前で、イチャイチャはやめてくださいな。