先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「日向、おっはよー!」

「おはよ」

「珍しいね。日向がこんな時間に、家をでるなんて」

「美雨こそ、ここ最近あたしより早かったのにどうしたの?」


さっきまでぼーっとしてたから、元気すぎる美雨には着いていけない…。


「昨日、夜遅くまで雪くんと電話してたから。…へへへ」


そう言って照れた美雨は、凄く幸せそうだった。


「それよりも!!日向、安斎先輩と、仲直りしたの?」


いつもすぐにいろんな事を忘れるのに、こういうのは覚えてるんだね。


「まだだよ。約束の1週間まで、5日もあるから大丈夫だよ」


あたしがそう言うと、美雨は真剣な顔をした。


< 140 / 159 >

この作品をシェア

pagetop