先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「日向、おっはよー!」
「おはよ」
「珍しいね。日向がこんな時間に、家をでるなんて」
「美雨こそ、ここ最近あたしより早かったのにどうしたの?」
さっきまでぼーっとしてたから、元気すぎる美雨には着いていけない…。
「昨日、夜遅くまで雪くんと電話してたから。…へへへ」
そう言って照れた美雨は、凄く幸せそうだった。
「それよりも!!日向、安斎先輩と、仲直りしたの?」
いつもすぐにいろんな事を忘れるのに、こういうのは覚えてるんだね。
「まだだよ。約束の1週間まで、5日もあるから大丈夫だよ」
あたしがそう言うと、美雨は真剣な顔をした。