先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「まだ5日あるって言ってるけど、後5日しかないんだよ!?
どーせ日向は、怖いから逃げるんでしょ?」


美雨の言ったことに、反論できないあたしがいる。


「まだ大丈夫って言ってたら、一生安斎先輩に気持ち伝えられないよ?」


そうだよね。


逃げてちゃ、あたしの気持ちは届かない。


でも、冬夜先輩に振られるのが怖い。


ユリアさんという、大切な人がいるから。


あたしは、振られちゃう。


「もう!!ちょっと来て!!」


そう言って美雨は、あたしの手を掴んで走り出した。




「ほら、見てみなよ」


美雨に連れてこられた場所は、学校だった。


そして、美雨の指差す方を見てみると――…。


「冬夜先輩…」


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