先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
冬夜先輩と顔が近すぎて逃げたいのに、がっちりと捕まえられてて逃げれない。
絶対、ドキドキしてるのばれちゃう…。
「ととと、冬夜先輩…」
「何?」
何?じゃないですよ。
「離してくれませんか?」
「ヤダ」
可愛い。…じゃなくて。
「何でですか?」
「だって日向、逃げるでしょ?」
ドキッ
図星なんだけど…。
「に、逃げませんから離してください。恥ずかしいんです!」
「仕方ないなー。でもやっぱ離すの嫌だから、2人きりになれる場所に行こっか?」
そう言って冬夜先輩は立ち上がり、美雨みたいにあたしの手を掴んで走り出した。