先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


あたし達はとても、幸せだった。


…幸せだったんだ。




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ここは、旧校舎のとある教室。


「ユリア、凄い情報が入ったの」

「マイ、どうしたの?」

「それがね。黒埼日向と、安斎くんの秘密なんだけど…」


そう言ってマイと呼ばれた人物は、ユリアに耳打ちをした。


「ふふっ。面白いこと、聞いちゃった」


そしてユリアは不気味に笑った。


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「冬夜先輩!」

「どうした、日向?今日はやけに、ハイテンションじゃん」


今は放課後。


あまり使われていない図書室で、冬夜先輩と一緒にいるんだ。


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