先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
なんて、思ってたのに…。
「やっぱり真っ赤だ」
あたしより冬夜先輩の方が当たり前のように力が強く、簡単に顔を覆っていた手を離された。
「み、見ないでくださいっ」
「ムーリ。んな可愛い顔、見ないなんて勿体ねぇ」
「先輩って、Sですよね?」
「日向にだけな」
付き合ってから冬夜先輩は、あたしのことを凄くからかうようになった。
そんなときはいつも、意地悪そうな顔をしていて…。
でも、凄くかっこよくて…。(←ノロケ)
何度も何度も、キュンキュンしちゃう。
あたしはもう、冬夜先輩から脱け出せないみたい。
こんなこと言ってたら、Mって認めたことになっちゃう…。