先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「先輩、家族団らんです」
あっという間に日曜日になり、冬夜先輩がご飯を食べに来る。
あたしとお母さんは、腕によりをかけて冬夜先輩の好物のハンバーグを作ってる。
お父さんは、何だか落ち着かないみたい。
さっきから、新聞を読んでみたり、テレビをみたり、いつもの落ち着いてるお父さんとは、全然違う。
「日向、彼氏くんはいつ来るんだ?」
お父さん。
声が所々、裏返っちゃってるよ…。
「12時に来るはずだから、後30分くらいかな」
「そうか」
一番緊張してるのって、冬夜先輩
じゃなくて、お父さんなんだろうな。