先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「雪くん!!ごめん、図書室に行ってた」
「美雨が図書室で素直に本を読むとは、考えられないな。どうせ、騒いでたんだろ?」
おしい。
後、もう一捻り。
騒いでたのじゃなくて、恋バナしてました。
恋バナとか、どうでもいいよ。
あたしの目の前に全女子生徒憧れの的、安斎先輩が立ってるんだ。
すごく嬉しいけど、すごく恥ずかしい。
「君は確か、黒埼日向さんだよね?」
「は、はい」
「俺の学年で、可愛いって有名だよ?」
可愛いって有名だなんて。。。
先輩がお世辞を言ってくれてる。
お世辞なのに、何でこんなに嬉しいの?