先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-


「メアド、冬夜先輩から聞かれた」


今考えてみると、本当に夢みたい。


電話帳に表示された《安斎冬夜》という名前に、すごく違和感がある。


初めてだな、男の人のメアド登録するの。


お父さんのメアドも、知らないからね。


「日向。それって絶対、脈ありだよ!」

「そうだったら、いいんだけどな…」


冬夜先輩は優しいから、教えてくれただけかもしれないし…。


何だか、凹んできちゃったよ…。


キーンコーンカーンコーン


「日向。予鈴鳴ったから、早く座ろ?」

「あ、うん」


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