先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
これも、喜んでくれるかな?
何か、心配になってきちゃったよ。
「日向!ちょっと来て〜」
「今行くよ」
あたしはプレゼントが入った箱を、エプロンのポケットに入れた。
「お母さんどうしたの?」
「あのね。後で、あたしの部屋に来てちょうだい。……大切な話だから」
「あ、うん」
何かお母さんが真面目な顔してるから、よっぽど大切な話なんだろうな。
それよりも
「お母さん。デザートとか、食べたくならない?」
「なるなる!
もしかして、あったりするの?」
そう問いかけてきたお母さんの目の前に、手作りのいちごタルトをだした。