先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「そして、送られてきたのがこの写真」
そう言ってお母さんは、あたしに写真を見せた。
ベビーベッドの上で赤ちゃんはすやすや寝てる。
幸せそう。
「この赤ちゃんの、名前わかる?」
「さぁね。興味なかったから。
いずれ、日向に話そうとは思ってたけど」
興味なかったからって…。
まぁ確かに、自分の夫と別の女の人の子なんて、見たくないよね。
「お母さん。この写真、貰ってもいい?」
「別にいいけど。…何に使うつもり?」
「使いはしないよ。
ただ、持っておきたいだけなんだ」
あたしの、お兄ちゃん。
赤ちゃんの時の写真だけど、お兄ちゃんを見れる。