先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-
「貴方って、変わった子ね。
普通、嫌がるのに」
笑いながら、お母さんはそう言った。
「変わった子を産んだのは、お母さんでしょ?」
あたしも笑いながら、お母さんにそう言った。
「まあね。それじゃ、今日は早くお風呂入って寝なさい!明日、美雨ちゃんが来るんでしょ?」
「わかったよ。それじゃ、お風呂入ってくるね」
冬夜先輩に電話するの、お風呂入ってからでいいよね。
あたしにお兄ちゃんがいたこと、言おっかな。
誰かに、相談したい気分だし。
あたしに、お兄ちゃんがいたなんて。
ずっと兄弟は欲しかったけど、こんな形でできるなんて…。
何か、複雑だよ。
喜んでいいのか、悲しんだらいいのか…。