先輩、大好きです。 -憧れの先輩と禁断の恋-

「とぉ…や、せんぱ、い。ありが、と……ござ……ま…す」

『俺はさ、日向が笑ってるところを見るのが好きなんだ。
気づいてなかったと思うけど、ずっと見てたんだからな。…日向のこと』


冬夜先輩の声が、恥ずかしそうに聞こえる。


何か…


「冬夜先輩、可愛いですね」

『…ひ、日向。男には“可愛い”じゃなくて、“カッコイイ”って言うんだぞ？』

「ふふっ。そうですよね。
冬夜先輩は、すごくすごくカッコイイですよ」

『サンキュ。それよりさ…
日向、やっと笑ったな』


言われてみればあたし、笑ってる。


さっきまでの、不安な気持ちはもうなくなってる。